銀杏と言えば、黄色く色づいた美しい葉っぱのみならず、その独特な臭いでもよく知られています。
黄色い銀杏の木はとても見ごたえがあるのに、そこを歩くととにかく臭い、という記憶がある人も多いのではないでしょうか。
それならば、銀杏が臭いのは一体どの時期なのでしょうか。
ここでは、銀杏が臭い時期とその原因についてお話しします。
晩秋から冬にかけて
一体どの時期が臭いのかというと、それは銀杏の葉が色付き、種子が落ちる時期です。
黄色い銀杏の木の下は歩いてみると、まるでさくらんぼのような果肉が落ちているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
これが銀杏の木の実になります。私たちが銀杏と聞くと、どうしても白い殻に覆われたものを想像しがちですが、あれはあくまでも種子になります。
そして、この種子は最初は果肉に覆われているのです。
この果肉が臭いの元になりますので、この果肉が木から落ちる晩秋から冬にかけてが臭いの時期と言えるのです。
臭いの原因
これは銀杏が自分たちの身を守るためだと言われています。
実は銀杏というのは絶滅直前とも言われており、レッドリストに載っています。
そしてこの木の実は栄養価が高く、カルシュームやナトリウムなどのミネラルのみならず、ビタミンも豊富に含んでいます。
そのため、動物たちが木の実を食べてしまう可能性が高いのです。
銀杏の果肉が発する臭いは酸の臭いであり、これは人間のみならず、あらゆる哺乳類が嫌う臭いであると言われています。
臭いを発し、他の動物たちに食べられないようにして自分たちの種族を守ろうとする、銀杏の防衛機能が臭いの原因になっているのです。
臭いの取り方
臭いの原因がわかったとしても、もしも銀杏を食べるのであればこの臭いを何とかして取り除かなければいけません。
バケツに水を張り、この果肉を入れましょう。
4日ほどつけておくと外側が腐り、中の種子を取り出すことが可能です。
きれいに取り出したら、今度は天日干しにしましょう。
3日ほど日に当て、しっかりと乾燥させます。
その後は室内で暖房器具等に当て、さらに乾燥させましょう。
殻を剥いた時、水分が出てこなかったら完成です。
もしも保存したいと思うのであればこの殻の部分まで取り除いておくことにより、効率よく保存することができます。
まとめ
いかがでしょうか。
銀杏というのはその臭いが独特ですが、その臭いには上記のような理由があります。
また、栄養価が非常に豊富ですから、その臭いを取り除けば体に良い食材として食べることが可能なのです。