銀杏はとても体に良い木の実であると言われています。
中国では昔から食用として使われており、漢方としても知られていますよね。
そんな銀杏にはどのような効能があるのでしょうか。
また、その銀杏には副作用はあるのでしょうか。
銀杏の効能
銀杏の種には、咳を鎮める効果や痰を取り除く効果があるため、昔から民間療法の咳止めとして使われています。
また、尿の量を抑制する効果があるため、子供にはおねしょ予防する薬としても知られています。
銀杏の葉っぱには13種類のフラボノイドとギンコライドが含まれており、抗炎症作用、アレルギーを抑える作用、血管拡張作用、血糖値正常化、動脈硬化の改善などの働きがあると言われています。
実際に、イチョウの葉エキスという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、葉っぱには抗菌作用があり、防虫効果も期待されています。
しもやけにも効果があり、多くの人に親しまれています。
銀杏にはこのような効能があるのです。
銀杏の副作用
そんな嬉しい効能がある銀杏ですが、副作用もあります。
副作用というよりも、食べ過ぎると中毒症状を起こすといった真剣なものがあります。
銀杏にはビタミンB6によく似た成分が含まれており、体はこれをビタミンB6として吸収してしまいます。
しかし、役割が違うために不具合が生じてしまい、それによってこのビタミンが欠乏してしまうのです。
ケーキを作るときに、牛乳を入れなければいけないにもかかわらず見た目がそっくりだからと言ってカルピスを入れても意味がありませんよね。
それと同じです。そしてこのビタミンが欠如してしまうと、痙攣や吐き気、めまいといった症状が起こります。
最悪の場合は死に至る可能性もありますから、「時間が経てば治るだろう」と簡単に考えていてはいけません。
副作用を防ぐために
このような中毒症状である副作用を防ぐためには、何よりも食べすぎないように気をつけなければいけません。
子供の場合は7粒以上、大人の場合は40粒以上で副作用が起こったという報告がなされています。
第二次世界大戦後、食糧難に陥った人々は銀杏を食べ、痙攣起こしたという報告があります。
その危険性が指摘されるようになった1960年以降は減りましたが、それでもまだまだ中毒症状が起こっているといえます。
最近では2010年に成人女性が60粒の銀杏を食べ、めまい吐き気を認めたと言われています。
そのため、とにかく銀杏は食べすぎないことが大切です。
まとめ
いかがでしょうか。
銀杏には嬉しい効能がある一方で恐ろしい副作用があるのです。
そのため、体に良いからといって食べ過ぎないようにしなければいけません。
また、中毒患者の8割が子供であると言われており、さらにその過半数は3歳かと言われています。
ですから、むしろ子供には与えないほうが無難です。