いちょうの別名、銀杏の名前の由来


いちょうという木は、いちょう科いちょう属に属する中国原産の植物です。

最近では街路樹など、日本でもあちこちで見かけますよね。

日本では一般的にいちょうと言われますが、その種子は銀杏とも言われており、いちょう自体を銀杏という場合もあります。

ここでは、そんないちょうや銀杏の名前の由来についてお話しします。

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名前の由来

いちょうは中国において、葉っぱの形がアヒルの足に似ているということで鴨脚、イアチァオと呼ばれています。

そのため、いちょうという名前はそこから来たのではないかといわれていますが、実は具体的なことはわかっていません。

中国の本草学の文献において、果実や種子は銀杏と呼ばれるということが書かれているため、銀杏という名前はここから来たのだと考えられています。

ヨーロッパではすでに銀杏が絶滅しており、日本誌の著書エンゲルベルト・ケンペルが『廻国奇観Amoenitatum exoticarum』に置いて銀杏(ギンキョウ)をGinkgoとしてしまったことにより、いちょうの属名がGinkgoになったと言われています。

銀杏に含まれる栄養素

そんな古くから親しまれている銀杏は、中国から日本にやってきましたが、日本では平安時代、遅くとも鎌倉時代には食用にされていたと言われています。

ナトリウムやカリウムなどのミネラル、そして各種ビタミンをたくさん含んでいるため、かつてより薬膳としても愛されており、また漢方でも親しまれています。

効果があるのは銀杏の種だけではなく、葉っぱにも様々な効能が認められているのです。

動脈硬化などを防止し、疲労回復するのみならず、尿の量を抑制したり、血管拡張作用もあると言われています。

イチョウの葉エキスなども有名ですよね。

しかし、この血管拡張作用があるからこそ、妊娠中や授乳中の人、大きな手術を控えている人などは摂取しない方が良いでしょう。

中毒について

そんな銀杏は、食べ過ぎると中毒症状が出ると言われています。

決して中毒が出るような危険な成分が含まれているわけではありませんが、体の中で不具合が起こってしまい、その場合は痙攣やめまい、吐き気などが起こると言われています。

一般的には銀杏を食べた後、1時間から12時間以内に症状が出て、24時間から90時間以内には治まります。

しかし、最悪の場合は死亡したという例もありますから、体に異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。

子供の場合は7粒以上、大人の場合は40粒以上で中毒が起こったことがあるとされています。

特に、中毒が起こったという患者の8割は子供であり、その過半数は3歳以下の子供です。

そのため、子供には食べさせない方が良いかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。

いちょうや銀杏には長い歴史があり、その育て方も簡単であるため、今やあちこちで愛されています。

しかし、実はいちょうは絶滅危惧にある木として扱われています。

秋には黄色の葉っぱを楽しませてくれる銀杏を大切にしたいですね

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