銀杏を食べると病気になるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
実は、銀杏には中毒症状を起こす可能性があります。
中毒症状は時間が経てば治まりますから、消して病気というわけではありません。
むしろ銀杏は動脈硬化を防ぎ、アレルギー反応を抑えるなど、健康に良い成分がたくさん含まれているのです。
しかし、銀杏を食べ過ぎると最悪の場合は死に至る可能性もあります。
ここでは、銀杏と中毒症状、いわゆる病気についてお話しします。
銀杏が中毒を起こす理由
銀杏には、ビタミンB6によく似た成分が含まれています。
そのため、体はそれをビタミンB6として摂取してしまい、その結果これがビタミンとしての役割を果たしてくれないため、体に不具合が生じてしまうのです。
ケーキを作るのに、見た目が同じだからと言って砂糖の代わりに塩を入れてしまったらケーキが台無しになってしまいますよね。
これと同じです。
不具合が生じた場合、体は痙攣、吐き気、めまいなどといった症状を起こします。
そして最悪の場合は命に関わる状態になってしまうということもあるのです。
危険性が指摘されるようになった1960年以降は中毒の報告も減少しつつありますが、それでもまだまだ中毒が指摘されています。
中毒の潜伏期間
中毒が起こった場合、多くは1時間から12時間後に症状が現れ、24時間から90時間以内には症状が治まると言われています。
そのため、軽度のめまいなどであればゆっくり休めば大丈夫です。
しかし、やはり死に至る危険性もあるものですから、もしもいつもと違う、おかしい、具合が深刻、などということがあったらすぐに医師に相談しましょう。
最近では、2010年に成人女性が60粒の銀杏を食べ、めまいや吐き気を認めたという事例が報告されています。
食べ過ぎには注意ですが、体調が悪かったりすると少ない量でも中毒が起こる可能性もありますから、自分の体と相談しながら銀杏を食べる必要があります。
何個までなら良いのか
病気をしてくためには、何個までなら大丈夫なのでしょうか。
今のところ、子供の場合は7粒以上、大人の場合は40粒以上で中毒が起こった事例が報告されています。
しかし、大人であっても体調が悪い場合は5粒で違和感を感じたということもありますから、必ずしもいくつ以上ならば危ない、いくつ以下なら安心、という事はありません。
また、中毒を起こした人の8割は子供であると言われており、その過半数は3歳以下です。
そのため、確かに銀杏にはミネラルやビタミンなど体に良い成分が含まれていますが、子供には食べさせないほうが無難かもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
銀杏を食べるときには数に気をつけ、食べ過ぎないようにしましょう。
もしも銀杏の効能が欲しいけれど食べ過ぎた場合の病気が怖いと思うのであれば、サプリを利用しても良いかも知れませんね。