銀杏と言えば、白い殻に包まれたもの、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
炒った銀杏はお酒のつまみとしても最適ですよね。
しかし、そんな銀杏は生で食べることができるのでしょうか。
ここでは、銀杏を生で食べる方法についてお話しします。
漢方における作用、ギンキョウ
銀杏を生で食べることについては、漢方において痰を取り、咳を鎮める作用や飲酒による毒消しなどの作用があり、体に良いと言われています。
銀杏には各種ビタミン、カリウムやナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、健康に良いと言われています。
また、認知症に効果があるとされる銀杏の葉エキスが含まれたサプリメントも最近ではよく見かけますよね。
かつては、銀杏の油漬けは肺結核に効果があるとも言われていました。
命を出すための利尿作用があり、夜尿症の薬としても知られています。
そして、それらの栄養価により美容にも良いと言われています。
銀杏に含まれる中毒
生で食べるにせよ、火を通してから食べるにせよ、銀杏の中毒ということを聞いたことがある人もいるかもしれません。
銀杏に含まれる4-O-メチルピリドキシンがビタミンB6の吸収を妨害してしまうために引き起こされる中毒です。
つまり、このビタミンB6が欠乏してしまう状態になるのです。
これが欠乏した場合、けいれん発作や脳波異常、鬱状態、リンパ球減少、皮膚炎などが起こる可能性があります。
銀杏おつまみとしても愛されていますが、大人だけではなく、もちろん子供にも注意が必要です。
戦争が終わった後、食糧難の時代に銀杏をたくさん食べ、痙攣を起こした人が多かったと言われています。
銀杏を食べるときの注意
銀杏を食べるのであれば、何よりも食べ過ぎには気をつけましょう。
実は今の時代においても、銀杏を食べ過ぎて死亡する例というのが報告されています。
先ほど、ビタミンB6が欠乏する状態であるという話をしましたが、この銀杏の中にはビタミンB6に似た成分があり、体がそれをビタミンB6であると捉えて体に取り込んでしまうのです。
しかし、それらは偽物であり、本来の働きと一致しないため、結果的にビタミンB6が欠乏してしまう、という状態になります。
子供の場合、1番少ない手では7個の銀杏を食べただけで中毒になったという報告があります。
子供ならば7個から150個、成人ならば45から300個田辺、中毒になった人が出ていると言われています。
もしも銀杏を食べて吐き気やめまいを感じたら、すぐに食べるのをやめ、医師の診断を受けましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
銀杏は確かに栄養価のあるものとして知られていますが、中毒のことも忘れてはいけません。
特に子供に食べさせるときには注意をしましょう。
くれぐれも子供が1人でいるときに銀杏を食べさせることがないようにしなければいけません。