銀杏と言えば、晩秋には葉っぱが黄色くなり、とても見ごたえのある木ですよね。
道路脇に植えられていることも多く、イチョウ通りなどと名の付く通り道は決して少なくありません。
そんな銀杏は、どんな時期に落葉するのでしょうか。
目次
落葉は冬
銀杏と聞くと、どうしても秋の植物と感じる人もいるかもしれません。
確かに、種が熟す時期が10月から11月であるため、晩秋に葉っぱが黄色く色づきます。
秋の青空の下に美しい黄色の銀杏の木が生え、その景色はとても見ごたえがありますよね。
そして、種が熟した後、冬になってから落葉するのです。
落葉し始めた時期にはすでに路上には種を包む果肉が落ちていますから、それを拾う人を見かけることも多いですよね。
道路脇に異常がある場合、車道にわたってまで果肉が落ちるため、そのような物を拾う人を注意しながら運転しなければいけないという人も多いのではないでしょうか。
つまり、銀杏にとって秋から冬というのは収穫、落葉の時期であり、人間にとっても紅葉が楽しめる時期なのです。
匂いはどこから来るのか
銀杏というと、その匂いが苦手であるという人もいるかもしれません。
落葉する時期、どうしても銀杏の木の周りはまるで排泄のような匂いがするものです。
この匂いというのは、銀杏の実が熟したことによって生じます。
そもそも銀杏の実はメスの株にしかできません。
つまり、匂いがすごい銀杏の木というのはメスの木ということになります。
熟した味は酢酸とヘプタン酸の2つの物質によって他の動物に食べられないようにするために自衛機能として匂いを発しているのです。
実際に、この匂いは私たち人間のみならず、実やネズミなど、哺乳瓶類全般に嫌われている匂いだと言われています。
栄養について
時期としては冬に落葉し、近所迷惑な匂いを発する銀杏ですが、その栄養価は極めて高いと言われています。
だからこそ、動物たちに食べられてしまわないように、そして絶滅してしまわないように独特の匂いを発し、哺乳類に食べられないようにしているのです。
カルシュームやカリウム、リンや鉄などのミネラルのみならず、ビタミンも豊富に含んでいます。
そのため、鎮咳、去痰作用や尿の量を抑制する作用があり、民間療法の咳止めとして古くから愛用されてきました。
13種類のフラボノイドとギンコライドが含まれており、血管拡張作用や動脈硬化の改善などにも効果があると言われています。
まとめ
いかがでしょうか。
1年の終わり頃、秋から冬の時期に見事な黄色の葉を見せ、落葉する銀杏の木は、確かに迷惑な匂いを発しますが、その栄養価は極めて高いと言われています。
種である銀杏は今でも多くの人に食べられていますよね。
匂いはきついですが味はおいしいですから、食べたことのない人はぜひ試してみて下さい。