晩秋に旬を迎える銀杏は美しい翡翠色をしていて、美しい上に食べてもおいしいので、大好きという方も多いと思います。
しかし、銀杏には微量の毒が含まれているともいわれ、大人でも少ししか食べてはいけない、子どもには食べさせてはいけないと言われています。
当然のように赤ちゃんに食べさせてはいけませんが、授乳中のお母さんは銀杏を食べてもいいのでしょうか?
目次
授乳中に銀杏を食べないのが無難
お母さんが食べた物の栄養が全て母乳になるわけではありません。
そのため、少量の銀杏を1度くらい食べた程度では母乳には何も問題はありません。
しかし、授乳中ということなので、念のため食べるのをやめたほうが無難です。
当然ですが、毎日食べたり、1度に大量に食べることはやめたほうがいいです。
もし食べてしまっても、2回ほどお乳を搾り、新しい母乳を作られるのを待つか赤ちゃんにお乳をしばらく与えないでおきます。
昔はイチョウの葉は母乳の出を良くする薬として使われていたこともあるので、銀杏を食べた後に乳児に母乳を与えてしまったり、授乳中なのに銀杏を食べてしまったからといって深刻にならないで下さい。
銀杏がどうしても好きという場合は、半年以内で授乳が終わりそうな場合は銀杏を塩茹でして冷凍保存しましょう。
銀杏中毒の原因
銀杏には「4-O-メチルピリドキシン」という成分が含まれ、これが銀杏中毒の原因です。
大抵の大人ならば、解毒作用も高いですから、大量に食べなければ問題ありません。
中毒を起こして重篤な状態になったというのは戦後すぐの食糧難の時代に多いのです。
つまり、銀杏以外に食べるものがなく、仕方なく大量に銀杏を食べたという極端な状況で起きているのです。
しかし、一方では5~6粒食べて発症をした方もいます。
銀杏中毒の原因成分が分かったのも最近のことなので、この差が一体何故なのかは分かりません。
なお、マンゴーやカシューナッツといったウルシ科植物のアレルギーを持つ方はイチョウのアレルギーにもなる可能性があるそうです。
そういったアレルギーを持っている方は現代社会では滅多に発症しない中毒を気にするよりもアレルギーに注意を払う必要があります。
まとめ
授乳中の方がごくたまに銀杏を食べた場合、少量ならまず何も問題はありません。
しかし、大量に食べたり、毎日食べるといった行動は控えるのが無難です。
銀杏を食べてしまってもお乳を2回絞り、新しいお乳を与えたり、当分、お乳を与えなければ大丈夫です。
もし授乳をしてしまったとしても深刻にならないで下さい。
昔、イチョウの葉は母乳の出をよくする薬としても用いられていたからです。