銀杏中毒とはなんなのか?
なぜ中毒症状が起きてしまうのか?
今回はこの中毒の原因である、銀杏に含まれる毒素の紹介と、実際の症状、中毒になってしまった場合の対処方を紹介します。
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銀杏の毒素
銀杏に含まれる毒素は、メチルピルドキシン(MPN)と呼ばれる毒素が含まれています。
この毒素はビタミンB6と結合し、体内のビタミンB6を不足させ、働きを妨害します。
これにより、神経伝達を抑制するGABAの生合成の邪魔をし、その結果、痙攣などの症状が発症します。
メチルピルドキシンは、適正な量の摂取であれば、大人の場合、肝臓で解毒されます。
しかし、一定量以上を摂取してしまうと解毒しきれず、ビタミンB6と結合を始め、銀杏中毒になってしまいます。
銀杏中毒の症状
食べ過ぎてから1時間〜12時間で発症します。
中毒になってしまうと、次のような症状が発症します。
腹痛
下痢
ふらつき
痙攣
嘔吐
このような症状があらわれます。
一番一般的な症状としては痙攣です。
症状が酷くなると、意識を失ったりする事もあり、最悪の死に至る危険性もあります。
中毒になってしまた時の対処方
中毒になってしまった場合は、直ちに病院に行き、医師に診断してもらいましょう。
神経系や命に関わる場合がありますので、絶対に素人で判断はしない方が良いです。
病院では、銀杏を食べ過ぎてしまい体調がおかしいと医師に伝えましょう。
治療法としては、ビタミンB6の注射を行い、不足していた分を補います。
治療後は24時間程度で、回復する事が多いそうです。
まとめ
以上のような毒素を含むため、銀杏には危険性があります。
栄養素もたくさん含んでいる銀杏ですが、注意点を守って、美味しく頂きましょう。