銀杏というと、秋に綺麗に紅葉したイチョウの木から、強烈な臭いを放つイメージや、茶碗蒸しに必ず入っている具材の一つ、食べ過ぎは良くないなどのイメージが強いと思います。
美味しさや、注意点に注目されることが多く、意外と栄養素や効能などの良い部分があまり知られていません。
今回は、意外と知られていない銀杏の栄養素と効能についてお話しします。
銀杏の栄養素
独特なクセと、少し苦味を持った味は、いかにも体にいいイメージですね。
そのイメージ通り、たくさんの栄養素を持っています。
豊富に含まれる栄養素
炭水化物、カロチン、ビタミンC、カリウム、マグネシムなどがあります。
炭水化物は、筋肉や中枢神経などの重要なエネルギー源となります。
ビタミンCは、風邪やウイルスに対する抵抗力が高まり、酸化から身体を守る働きなどがあります。
カロチンは、体内でビタミンAに変化し、目の神経伝達物質として働き、活性酸素を抑え、生活習慣病から守ってくれます。
カリウムは、むくみを解消する効果があり、動脈硬化や高血圧の予防もします。
マギネシウムには、様々なホルモンを活性化させる作用があり、神経を落ち着かせる働きもあります。
もちろん、カリウム・マグネシウムには骨を形成するのに欠かせないミネラル源です。
銀杏の効能
銀杏は中国で古くから食用されていて、即効性のある薬や精力剤として利用されています。
主な効能としては、昔からぜんそくに効果があるとされ、患者に食べさせられていました。
これは、銀杏に鎮咳効果がある青酸配糖体に効果があるからです。
尿量を抑制する効果もあるので、子供の夜尿症にも効果があります。
中国で古くから利用されているだけあって、漢方のような働きがあります。
銀杏の注意点
銀杏の小さな実には、様々な栄養素・効能があることを分かっていただけたと思います。
しかし、栄養価が高いからといって食べ過ぎてはいけません。
銀杏には、中毒にかかってしまう成分も含まれています。
一回の食事での摂取量としては、大人では15個くらいが良いでしょう。
子供に食べさせるにはより注意が必要です。
5歳以上で多くても5個まで、5歳以下には食べさせな方が良いでしょう。
銀杏に含まれる有毒物質は、肝臓で解毒されるのですが、子供の場合はその解毒能力が発達していないため、中毒を発症しやすいのです。
なので、子供の夜尿症に効果があると説明しましたが、しっかり適量を守って食べさせましょう。
この摂取量はあくまでも目安にすぎません。
大人であっても、肝臓の解毒効果に個人差がありますので、食べ過ぎには注意しましょう。
まとめ
銀杏は、注意点を守って食べれば、いろいろと良い栄養素を持っている、体によい食品です。
イチョウがきれいに色づいた季節を迎えたら、ぜひ散歩がてらに拾い集めて、調理してみてはいかがでしょうか。